照明に適したカラー(波長)を選ぶこともそのひとつです。照明の配置、パターン、構造など特定のアプリケーションで色のある照明の影響を受ける要素が効果的に機能するための補助要因も重要です。
In-Sight 7000シリーズのビジョンシステム用カラー照明オプションの概要
カラー | 白 | 赤外線 (IR) | 赤 | 緑 | 青 | 紫外線 (UV) |
波長 | White | 850nm - 1050nm | 625nm-660nm | 530nm | 470nm | 365nm - 395nm |
メリット | I黒を除くすべての波長を可視化できる カラーカメラに最適 CCDに対し広い波長帯で感光するため、明るく撮像できる |
シリコン、水性インクなど特定の素材を透過 可視光の照明が作業員に影響を与えるような場合に有効 |
一般的に比較的安価 多くのCCD において感度が一番高い波長帯 |
散乱率が高く、細かいものを可視化できる | 蛍光剤に照射することで、可視光を得ることができる 散乱率が高く、細かいものを可視化できる |
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デメリット | 周囲照明の干渉を防ぐバンドパスフィルタの設置が難しい | 赤外領域では感度が悪いCCDがあるためカメラの感度を再確認する必要がある。感度がある場合でも、可視光の感度の方が数倍高いため、外光を完全に遮断するか、バンドパスフィルタを適用する必要がある 赤外線には赤外線レンズを使用するための特殊な 偏光フィルタが必要 | 波長に近い細かいものは、可視化しにくくなる | 高い散乱率により、ワーク表面のわずかな凹凸がノイズのように可視化されてしまうことがある | 人がいる場所では安全対策について意識する必要がある 通常のCCDで紫外線を直接観測することは難しい。蛍光剤がない場合は、紫外光を観測するためのCCDを選定する必要がある |
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一般的な 用途 | 色判別が必要な場合 単色照明では十分な画像情報が取得できない対象物 高速に移動中のワークを撮影する場合 |
プラスチックなどの樹脂材に光を通過させて中の物を見る必要がある場合 | 赤色の対象物を検査する場合 どの色の照明でも可視化可能な場合は、安価なシステム構築を目的として利用 |
緑色の対象物を検査する場合 | 青色の対象物を検査する場合 高解像度で小さな欠陥を見つける場合 |
接着剤、塗料、UVインクなどを検査する場合 |
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