経済状況が厳しい中、プロセスの最適化、およびその効率性がより重要視されています。コグネックスの テクノロジが組み込まれている Expert ETK 検査システムは、さまざまな品質管理の要求を取り入れコンパクトなシステムに統合されています。
ボトルなど円筒形状物のラベル検査のためのマシンビジョンには二つの難しい課題があります。まず第一に、ビジョンシステムでは、対象となるボトルがラベル貼り装置の中で、一貫して同じ位置に位置決めされることが要求されます。次に、ラベル貼り装置が周辺条件から、ビジョンシステムの取り付けに必要なスペースが確保できない場合です。しかし、現在では、コグネックスの革新的な ビジョンテクノロジを用いた Syscona Kontrollsysteme 社および Weber Systemtechnik 社が提供する Expert ETK 検査システムがこれらの課題を解決し、ボトル検査にボトル表面を360度見渡せるという新しい機能を付与して、検査の信頼性を高めることができます。
Expert ETK 検査システムだけが作れるより良い検査条件
工業用ラベル貼り装置では、ラベル貼り装置内部で個別検査を行う場所がとれない場合が多く、常に検査技術を必要としている訳ではありません。熱、水分、ラベルの接着剤はビジョンシステムにとって良い環境とは言えず、また生産工場が狭くなるとシステムが使えるスペースも限られてきます。
そのような環境に対処するには、ラベル貼り装置自体から検査という品質管理を取り除くことであり、Expert ETK 検査システムがそれを可能にします。検査はラベル貼り装置の後でボトルが位置決めされずにライン上を移動する時に行えば良いのです。Expert ETK を使うことにより、すべてのボトルの検査を完全に行うことができ、検査の信頼性と柔軟性を最大限に発揮できます。
1時間に 72,000 本の速度で、各ボトルの検査データと 360度の展開画像がわずか 50 ミリ秒後に利用できます。画像処理技術は、対向する90°毎の角度に取り付けられた4台の工業用カメラによる4つの画像から完全かつ完璧な360°展開画像を作ります。 特別に開発およびパラメータ化されたツール Expert ETK 検査システムは、品質、有無、位置、ネック形状、背面および前面のラベルの完全性、ラベル位置のみならずエッジの状態、キャップのロゴなどをチェックします。 検査の許容限界は、各ボトルのタイプ別にパラメータを設定します。Expert ETK は、製品の損傷の検出、日付コードの有無、適切なラベルが適切なボトルに貼られているかなども確認します。この知的なシステムは、バーコードや二次元データマトリックスコードも読み取ります。 |
システムは、瞬時に QM データを視覚化します。具体的な不具合特性が瞬時に検出されるため、可能性のある不良原因が即座に特定できます。検査装置内部では、高品質 LED ランプを用いてラベルのタイプ別に異なる照射方法で照明条件を確実に対応させています。
ステンレス鋼検査システムにも、飲料品業界が求める高い基準を満たしていますので、このシステムは、簡単に適応できます。例えば、ボタンを押す、またはステンレス鋼製スクロールマウスの付いたタッチスクリーンを使用して、簡単に異なるタイプのボトルに切り替えることも可能です。Expert ETK 検査システムのすべての詳細な構成は、いつでも異なるボトルでの特有の検査要求にも順応できるようになっています。