3月 29, 2012
コグネックス、 太陽電池産業で完全なトレーサビリティーを実現する バーコードリーダDataMan® 302を発表
~太陽光発電(PV)用ウェハー上の 難しい二次元コード読み取りに最適な青色照明搭載~
コグネックス株式会社(本社 東京都文京区、代表取締役 島 清史)は、本日、ソーラーパネルのトレーサビリティー用途に特化した新しいバーコードリーダ「DataMan 302」を発表しました。 「DataMan 302」は、太陽光発電(PV)用ウェハー上の二次元コードを読み取るために最適な青色照明を新たに搭載しました。この高解像度(1280×1024 ピクセル)な画像ベースのバーコードリーダは、SEMI®規格 SEMI PV29-0212(2012年2月発行)に準拠しており、太陽光発電用ウェハーまたは薄膜ガラスパネル上にレーザーで刻印された難しいDPM (ダイレクトパーツマーク)や ECC-200 データマトリックスコードの読み取りに最適です。昨今、再生可能エネルギー分野は、製造工程の効率化を図るために、新しい技術を急速に取り入れています。このようなニーズに対応するため、コグネックスは、この分野のお客様に最高のソリューションを提供する新製品の開発に力を入れています。今回発表した「DataMan 302」リーダは、太陽電池パネル製造業において日々変化するコード読み取りへの要望やトレーサビリティーに対する強いニーズに対応するために、ソーラーパネルメーカーが求めるバーコードリーダ製品の条件を満たす優れた機能を搭載した製品です。
■130万画素で小さなコードを広視野で読み取り
太陽電池セルのコードは、場合によっては1mm以下と非常に小さく、刻印位置もセルによって多少ずれる場合があります。従来の30万画素程度では、小さいコードを拡大して読み取るための視野が狭くなり、位置がずれた場合に読み取りエラーやコード読み取りミスの原因になります。「DataMan 302」は、130万画素で従来と同等速度の毎秒60回の取り込みができる撮像素子を採用し、位置がずれても広い範囲でコードを読み取ることができます。
■あらゆる状態のコードでも最高の読み取り率を実現
太陽電池産業用に開発された画像ベースのバーコードリーダ「DataMan 302」は、あらゆる状態のコードでも最高の読み取り率を提供します。コードが斜めに置かれている場合や、複数のコードを一度に読み取る(取り込み画像内に複数のコードが有る)場合でも、瞬時に確実にデコードできます。さらに、コグネックスの特許技術 2DMax+™ アルゴリズムも搭載し、印字のばらつき、クロッキングまたはタイミングパターンが損傷した二次元コードや、製造プロセスを起因とする過度なコード損傷などの読み取りにも対応します。
■柔軟性の高いレンズオプション
工場での完全なトレーサビリティーを確保するためには、ソーラーパネルの各製造工程におけるさまざまな段階で
マークを確実にデコードする必要があります。「DataMan 302」は、柔軟性の高いレンズオプションにより、最適なレンズの選択が可能です。同じモデルでも幅広いアプリケーション、たとえば、非常に狭いスペースにマーキングされたコードの読み取り、広い視野(FOV) での小さなコードの読み取り、ロボットでの搬送中に高速移動するコードの読み取りなどに確実に対応できます。
「DataMan 302」ソーラーパネル用バーコードリーダの詳細は、www.cognex.com/solarID をご覧ください。