2月 10, 2011
コグネックス、画像処理ソフトウェアVisionPro 7.0を発表
~欠陥検査の開発、保守を強力にサポートする Inspection Designer™を新たに導入~
- コグネックス株式会社(本社 東京都文京区、代表取締役 島 清史)は、本日、画像処理ソフトウェアの最新バージョンVisionPro® 7.0を発表しました。VisionPro 7.0は、欠陥検査アプリケーションの検証作業を自動化することにより、開発および現場の保守作業を効率化するための最新ツールInspection Designer™ を導入しました。インテグレータやエンドユーザーの、画像処理システムを使った欠陥検査アプリケーションの仕様決め、検査ツールの開発、およびシステム保守作業の効率を飛躍的に向上させることができます。
また、VisionPro 7.0は、業界最高のバーコード読み取りツールであるコグネックスの1DMax™を搭載し、360度あらゆる角度に回転したバーコード、傷・汚れ、損傷など、読み取り困難なバーコード読み取りに対応します。さらに、いくつかの新しいツールと画像取り込み用の機能も拡張し、高いユーザビリティを提供致します。
<VisionPro 7.0 の新機能> - Inspection Designerが提供するメリット
検査ツールの開発は、傷・汚れ・損傷などの不良画像を安定して検知できる必要があります。しかし、現場の環境変化や損傷の状態などによって調整が難しく、安定して検知することが難しい場合がよくあります。Inspection Designerは、予め取り込んだ多数の画像の中から検知したい不良画像を定義し、ユーザーが設計した検査ツールによって検査した結果と比較することにより、設計した検査ツールが期待通りの性能を発揮しているかを検証する作業を自動化する開発支援ソフトです。これにより、検査ツールの開発と検証、経年変化などによるシステムの保守が非常に効率的に行えます。
- .欠陥の定義:
新しい画像分類ユーティリティにより、あらかじめ取り込んだ製品の画像を容易に良・不良画像に分類することができ、また各画像に異なる欠陥のタイプを定義することができます。画像分類ユーティリティは次のステップ用に、良・不良に分類された画像データベースを作成します。 - .検証:
検証ツールは、自動的に数百あるいは数千枚の良・不良に分類済みの画像と検査結果を比較することにより、画像処理装置が期待通りの結果を出しているかを開発者がすばやく確認できるように支援します。これにより、検査ツールの改善やパラメータの調整を効率的に行い開発した検査ツールが期待通りの性能を発揮するかを検証します。 - .現地保守:
エンドユーザーは、開発された検査ツールを、工場現場での調整により意図しない副作用が発生していないことを確認するために、検証ツールを用いていつでも簡単な操作で自動的に検査ツールを再試験することができます。
- Inspection Designerの導入により良い部品と悪い部品の最適な基準が提供され、システムインテグレータとエンドユーザーは共通のコミュニケーションツールを持つことが可能となります。これは曖昧になりがちな検査仕様を定義する、より便利な方法として、インテグレータとエンドユーザーがプロジェクトのスタート時点で確実に合意することを支援します。
- 業界最高の読み取りアルゴリズム「1DMax」
360度あらゆる方向からのバーコード読み取り、および読み取り困難なバーコードに対応したツール。1DMaxは、鏡面性、損傷、背景ノイズおよび回転のあるコードなど、他のソフトウェアでは読み取れないバーコードを高性能に読み取ることができます。 - MVS-8602e CameraLink® フレームグラバのサポート
Microsoft® Windows® 7 64ビット のOS上で作動し、大容量のメモリを必要とする、高画素カメラを使った大きな画像の高速取り込みに対応します。
<発売開始時期およびプロモーション> - 2011年1月より販売開始しています。