医療用小型容器の高速生産向け精密トレース検出

大手医薬品メーカーは、血清用小型容器と血清中の不純物を検査する検査装置の一部にコグネックスのIn-Sightビジョンを採用しています。このような精密高速検査に対応できるソリューションは、In-Sight 5603だけです。
IPF Ingenieriaはスペインのバルセロナに拠点を構える大手企業向けの機器製造メーカーです。注入療法および臨床栄養のグローバルリーダであるFresenius Kabiも同社の顧客であり、小型の血清容器を検査できる特殊機械を必要としていました。IPF は、コグネックスのパートナーであるEdge Visionがインテグレーションした、コグネックスのIn-Sightビジョンシステムを搭載した装置を提供しました。このアプリケーションには、In-Sight カメラが搭載され、血清容器の液体充填量と液体中の不純物を毎時1万本のスピードで検査します。
1mm単位の信頼性の高い検出
さまざまなビジョンサプライヤを検討した結果、IPFは、過酷な使用環境下でのIn-Sightのロバスト性を基にコグネックスのビジョンシステムの採用を決めました。このような条件に対応できるビジョンシステムはIn-Sight 5603以外にないことを証明しました。採用の決め手は、 血清中に不純物がないことを保証するために必要な圧倒的に高い解像度をもったビジョンだったということです。不純物が1平方ミリ以下の場合には、検査に使用するビジョンシステムがその大きさの不純物を検出できる能力があるかどうかを判定する必要があります。最高速生産ラインで5603 が対応できるスピードと検査結果を保存する性能は、素晴らしく、他の機器では対抗できないものでした。
毎時1万ボトルの処理
各ブリスターパックには5つの血清容器が収納されます。2台のマシンに2台の In-Sight カメラを搭載し、 そのカメラでコンベアを流れる容器を検査します。In-Sight はコグネックスのパワフルなビジョンツールPatMax™を採用して容器の位置を検知し、すべての容器内の不純物を検査します。不純物が検出されると、パックごとコンベアから取り出されます。検査が済んだ容器は梱包工程に進みます。ビジョンソリューションは、同社の品質管理システムに完全に統合されています。In-Sight Explorerによる使いやすい開発環境では、その便利なユーザインタフェースでビジョンタスクを容易に作成することができました。
結果と利点
- スピード - 毎時1万ボトルの検査が可能
- 高速生産でも信頼性の高い不良品検査を実現
- 誤検査なし
- 使いやすい
- 既存システムへの簡単なインテグレーション
- 1年半で投資回収と人件費削減を実現
このような高い投資効果をうけて、IPFは、今年さらに3台のビジョン搭載装置をFresenius Kabi に増設する予定です。
詳細についてはこちら: